忍者ブログ
[3]  [2]  [1
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

WEBチームの壽藤(スドウ)です。

今回も自動巻き時計のお話です。
自動巻き時計の保管方法についても、多くのご質問を頂いております。

【ゼンマイ構造】
手巻き時計はゼンマイを巻き上げると「巻き止まり」の手応えがありますが、自動巻き時計は基本的に「巻き止まり」や「ゼンマイ切れ」が起こらないよう作られております。
装着中は常時ゼンマイは巻き上げられており、常に巻き上げられることによって、ゼンマイのトルクが安定し、精度も手巻きよりも一定に保たれるように作られております。

ゼンマイに過度な巻き上げの力が加わると、ゼンマイの末端に取り付けられた安全装置「スリッピング・アタッチメント(スリップ・スプリング)」が機能し、収められている「香箱」の内壁をゼンマイが滑って出力のダウンがなされ、さらに精度の安定を補います。

お取り扱い~part Ⅱ
【ワインディングマシーン】
1日目に着用。2~3日装着しないでワインディングマシーンに乗せる。4日目に着用。と云ったご使用をされている方には、巻き上げ、日付や時刻合わせの手間が省けますので大変便利かと存じます。また、この様なご使用をお勧め致します。

身に付けない自動巻時計を連日、ワインディングマシーンに乗せる必要はございません。
「1~2週間、乗せたままにしている」とのお話も良く伺いますが、ゼンマイがフルに巻き上げられている状態になりますので、ゼンマイの弾性低下、または香箱内の油がなじまず凝固してしまう場合がございます。その結果として油の劣化が進行し、オーバーホールの機会を早めてしまいます。

日本のような四季がある温暖湿潤気候の下では湿気にご注意下さい。
ステンレスのケースやブレスレットは、決して錆びない訳では無く、サビの発生を表面で抑え、素材内部の腐食を防ぐ素材でございます。
特に引き出しの中は湿気が溜まり易い場所となりますので、時折、引き出しを開けて風通しを良くしたり、乾燥シートを敷いてから保管するなどお勧め致します。

また、保管した時計も可動していない状態が長く続きますと、やはり油の劣化に繋がりオーバーホールの機会を早めてしまいます。風通しを良くしてあげる際に、手に取って動作確認をして下さい。

湿気による「曇り」や「サビ」の症状が見られる場合はお気軽にご相談下さい。

お問い合わせはコチラ
時計修サービス ウォッチ・ホスピタル
PR
HOME  → NEXT
プロフィール
HN:
WH/RS
性別:
男性
自己紹介:
ウォッチ・ホスピタルのWEBチームに所属しております。
時計に関するご質問、またはメンテナンス方法など、お力添え出来れば幸いに存じます。
P R
Copyright (C) 2024 Watch Hospital    WEB team BLOG… All Rights Reserved.
Material by © 超シンプル素材集HP素材のおすそわけ。 TemplateDesign by kaie
忍者ブログ [PR]